
幻夜 (集英社文庫) [ 東野圭吾 ]
皆さん御機嫌よう!!
たくぼーです!!
前回、『白夜行』のレビューをしましたが
続編?的な位置づけで『幻夜』が出版されて
いたので、読んでみる事にしました。
それでは、目次へどうぞ(*・ω・)ノ
『幻夜』あらすじ

舞台は1995年の神戸から始まる。
阪神淡路大震災と言う未曽有の大災害が起こり
多くの尊い命が失われていた。
そんな中、主人公の『水原雅也』は
叔父から多額の借金をしていたが、
災害に乗じて殺してしまう。
誰にも見られていないと思っていたが
そばに『新海美冬』が立っており
犯行を見られているかいないのか
分からない状況になってしまう。
やがて、彼ら二人は奇妙な縁で
お互いに共存しあう関係になる。
果たして、新海美冬は何者で
目的は一体何なのだろうか・・?
主要登場人物達

●新海 美冬
非常に容姿端麗であらゆる男を魅了する。
阪神淡路大震災で主人公と知り合う事になる。
前作の白夜行の雪穂とかなり似ている点が
多いが・・・。
●水原 雅也
前作の桐原に位置付けされる主人公。
美冬に弱みをにぎられているかどうか
良く分からない状況に追い込まれており、
彼女の言う事に対して絶対服従してしまう。
しかし、彼は彼女に惹かれてしまっている
事実もある。
●加藤 亘
美冬の周りで事件が頻発する事に対して
疑問を抱き独自に操作を進める刑事
今作の特徴

前作の白夜行では、主人公サイドが
裏で何をしていたのかが不明確で想像で
考えるしかありませんでしたが、
今作では、
主人公サイドが何をしているのかが
かなり明確に書かれています。
つまり、悪女美冬の恐ろしさが
非常に分かりやすく理解できる
内容となっています。
『幻夜』の感想

前作では殆ど書かれることが無かった
主人公サイドの動きが細かく書かれて
いたので、
悪女・美冬の恐ろしさが嫌と言う程
わかりました。
彼女の恐ろしいところは、
相手の弱みをしっかりと握りつつ
相手が惹かれるような女を演じる事が
出来る事です。
実際に主人公の雅也もこの術中にはまり
美冬から逃げ出せない状況に追い込まれて
いました。
男性でありながらこんな悪女を
小説で書く事ができる東野圭吾さんは
本当に天才だと思います。
皆さんも是非読んでみて下さいね!!
それではまた次回!!
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